更年期の心身の疲れを取るには寝るのが一番です。睡眠不足は心身の不調のもとです、頭と体を休ませることで気分がすっきりします。眠りの質が悪くなりがちな更年期には、睡眠時間をきちんと確保するとともに、ぐっすり眠れるような工夫をすることが大切です。
寝る前にホットミルク
牛乳には気持ちを落ち着かせる作用があり、不安やイライラを防ぐカルシウムも豊富です。体を冷やさないよう、温めて飲みましょう。シナモンを入れて温めたりしてください。シナモンは血行を促し、さわやかな香りにはリラックス効果もあります。
寝具を見直してみる
寝つきの悪さには、枕が合っていなかったり、寝具の寝ごこちがよくないことが影響している場合もあります。気持ちよく眠れるよう、寝具を見直し、整えてみましょう。
寝る前にストレッチ
肌寒い夜など、体が冷えて寝つけないことがよくあります。寝る前に血行を促すストレッチを行ったり、体を効果的に温めるグッズを利用して、冷えを予防解消することが快眠への道です。
股関節をストレッチ
脚は血流が悪くなりやすく、冷えやすい場所です。脚が冷えると全身に冷えが回ってしまうため、脚の血行をよくすることが重要です。脚の太い血管が集まっている股関節をストレッチすれば、効率よく血流が促せます。
①右手を壁に突き、左手で左の足首の少し上あたりをつかむ。背すじをまっすぐに保ちながら、左手で左足のかかとをおしりのほうへ引き寄せる。ゆっくり呼吸しながら、そのままの姿勢を30秒ほどキープ。反対側も同様に行う。
②床に座って両足裏を合わせ、両手で両足をつかんで、できるだけ手前に引き寄せる。背すじをまっすぐに保ちながら、ひざが床につくように脚を開いていく。痛くなる手前で止めて、ゆっくり呼吸しながら、そのまま30秒ほどキープする。
夜に激しい運動をすると、体を活動モードにする交感神経が優位になって、寝つきが悪くなります。またタバコは体によくないのはもちろん、血行を悪くするもとです。そして更年期は自分をいたわり、自分を優先させるべき時期です。自分がしたいことをして、休みたいときには休んでください。