「閉経」を迎える平均年齢は50歳です。少しずつ生理の間隔があいたり、量が減ったりし、閉経を迎えます。

この50歳という年齢は、平均寿命が80歳を超えるようになっても、昔と変わっていません。

40代後半になると卵巣の機能が低下し、エストロゲンの分泌量は急激に低下していきます。

女性ホルモンが低下すると、体のあちこちの老化が急速に進み、自律神経にも影響を及ぼすため、さまざまな症状が起こってきます。

これがいわゆる「更年期障害」です。

更年期障害の症状は、多様でかつ症状の度合いもさまざまで主な更年期の症状は、発汗、気分の浮き沈み、関節痛、頻尿、腰痛、不眠などがあります。

「更年期」は「閉経」をはさみ、多くは40代後半から50代前半の時期に訪れます。

しかし、最近は「更年期」より手前の30代後半~40代前半の女性でも、更年期障害に似た症状に悩まされる場合が増えています。

これが「プレ更年期」と呼ばれています。

ただし、これは更年期にみられる急激な卵巣機能の低下とは少し違います。

プレ更年期の症状は卵巣機能のゆるやかな機能低下とともに、ストレスや疲れなどから、自律神経を乱しやすくなっている状態なのです。