更年期を迎えられた方の中には、これまでにあまり経験したことのない症状に見舞われることがあろうかと思います。たとえば、突然大汗をかいたり、顔や胸にほてりがでたり、さらには、動悸や不眠、頭痛や肩こりなど様々です。

また、精神的にも不安定になることがあります。ご経験ありませんでしょうか。
これらの不快症状をなんとかしようと、病院に行くことになります。

ところが、身体的な異常や疾患などが認められないことから、多くの場合、自律神経失調症とひとくくりにされてしまうこともあるかもしれません。

また、更年期にある場合や、更年期にさし掛かっている場合には、これを更年期障害と診断され、症状に合わせた治療や薬物投などを行うことになることになります。

このように、更年期障害とは、疾患として捉えどころがないものの、幾重にもわたる不快症状に悩まされることが少なくありません。その人の家庭環境や什事環境、精神状態、性格などにより、症状やその度合いがさまざまであることから、どうすれば良いものかと悩まれてしまう方も少なくないのです。

なお、何となく体凋が悪いものの、検査をしてもこれといった原因がみつからない状態を不定愁訴(ふていしゅうそ)と呼びます。更年期障害は、その正式名称を更年期不定愁訴症候群といいます。