プレ更年期の心得

更年期に近づくと、出てくるさまざまな不調。更年期とは、45~55歳にあらわれる症状です。最近では、30代~40代前半でも不調に悩まされる女性が増加し、この世代を「プレ更年期」と呼んでいます。更年期について紹介します。

更年期を迎えられた方の中には、これまでにあまり経験したことのない症状に見舞われることがあろうかと思います。たとえば、突然大汗をかいたり、顔や胸にほてりがでたり、さらには、動悸や不眠、頭痛や肩こりなど様々です。

また、精神的にも不安定になることがあります。ご経験ありませんでしょうか。
これらの不快症状をなんとかしようと、病院に行くことになります。

ところが、身体的な異常や疾患などが認められないことから、多くの場合、自律神経失調症とひとくくりにされてしまうこともあるかもしれません。

また、更年期にある場合や、更年期にさし掛かっている場合には、これを更年期障害と診断され、症状に合わせた治療や薬物投などを行うことになることになります。

このように、更年期障害とは、疾患として捉えどころがないものの、幾重にもわたる不快症状に悩まされることが少なくありません。その人の家庭環境や什事環境、精神状態、性格などにより、症状やその度合いがさまざまであることから、どうすれば良いものかと悩まれてしまう方も少なくないのです。

なお、何となく体凋が悪いものの、検査をしてもこれといった原因がみつからない状態を不定愁訴(ふていしゅうそ)と呼びます。更年期障害は、その正式名称を更年期不定愁訴症候群といいます。

セックスのときに痛みを感じやすくなります。小陰唇が周りにぺ夕ッと、くっついた感じになったり、乾燥して痛みが生じ不快です。口、鼻、目にもうるおいが大事なのと同じで、膣や外陰部の粘膜が乾燥することで痛みや不快を感じます。
かゆみや痛みは粘膜か弱くなって、薄く萎縮してくることで起こってきます。また、分泌物が減ると湿り気がなくなり乾燥します。粘膜は、湿り気かおることで、ばい菌などの感染から守る働きがあります。湿り気がなくなると、粘膜は傷つきやすく、外からの細菌が侵入しやすくなります。

粘膜のうるおいがなくなってしまう

きつい下着で外陰部を締めつけたり、おりものシートで擦れることで炎症が起こることもあります。歩いても立ったり座ったりしてもすれて痛みます。どの年代の女性でも、かいたり、すれたりは避けるように工夫してください。

ただし、プレ更年期の場合、女性ホルモンの低下で粘膜がより弱くなっています。女性ホルモンは、粘膜をふっくらさせるだけでなく、子宮の頸管からの粘液を分泌させる働きもあります。女性ホルモンが
豊富に出ているときは、粘液の分泌も活発ですが、女性ホルモンの分泌が低下すると、分泌液(天然のクリーム)も少なくなります。すると、膣も乾燥して痛みが生じやすくなるのです。

女性ホルモンがもっとも分泌されるのが妊娠中です。ふだんの生理周期のときに、女性ホルモンの分泌が増えるのは、なんといっても卵巣から卵を出す排卵時。それと排卵から生理(月経)までの黄体期に女性ホルモン量は増えます。その時期は粘膜もうるおいがあって、ふっくら。おりものが自然に多いと感じる時期です。

ところが、女性ホルモンの分泌が悪くなると、排卵もなくなり、生理前に胸が張らなくなるなどの自覚症状を感じます。同時に膣の粘膜にもうるおいが少なくなり、乾燥して、痛みを感じやすくなるのです。

乾きを防ぐアイテムはいろいろ

●ゼリーを上手に活用して
「メノケアモイストゼリー」といって、膣のうるおいを補充してくれるゼリーが売られています。女性ホルモンは入っていませんが、膣や外陰部の粘膜の湿り気、うるおい補充を目的としたゼリーです。日
本家族計画協会で売っていますし、産婦人科でも手に入ります。このゼリーで楽になる人は多いので、つらい人は試してみてください。性交畤の潤滑ゼリーとしては「リユーブゼリー」というゼリーを使いますが、「メノケアモイストゼリー」は、性交時以外の、痛みなどの不快症状軽減のために使用します。
膣の乾燥は、なかなか恥ずかしくて婦人科に相談しにくい症状です。乾いて、張り付いて気持ち悪いというのは、とてもいいにくいですね。
でも、緩和できる方法があると知っていれば、気持ちが楽になるのでは。日本家族計画協会(ホームページも有り)に問い合わせれば、自分で注文し入手することもできます。


38歳、39歳、40歳と、徐々に卵巣機能が低下してプレ更年期が始まる人が増え始めます。

なかには30代半ばでも、何らかの理由で卵巣機能が低下し、プレ更年期が始まる人もいます。

それは卵巣に負担がかかるからで、その負担が大きいと卵巣機能が早く低下してしまいます。

卵巣への負担がかかる原因としては、ストレス、睡眠不足、栄養不足、病気、喫煙など。

日本人女性は、45歳~50歳が更年期の始まりで、急にさまざまな症状を感じ始めます。

これは、だれにでもおとずれる、年齢による卵巣機能の低下です。

プレ更年期はその前に起こる体調変化ですが、これも多くの女性が通る道なのです。



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